私たちの生活にとても近い存在である星座占いについて掘り下げて考えていきたいと思います。
普段の生活の中でもニュースのワンコーナーや雑誌の中でのコーナー、日々色々なところで目にする星座占いというのは一体どういうものなのかを紐解いていきましょう。
星座占いの大事な要素
星座占いには大事な要素として十二星座というものが存在します。
私たちの誕生日ごとに割り振られている各々の星座のことです。
実は十二星座というのもは星座占いの世界では正しくは「黄道十二星座」と呼ばれており、天球と呼ばれる地球を中心とした天体を球体として見た場合の太陽の通り道に当たる星座となっています。
※正確にはへびつかい座を含めた十三星座ありますが、星占いの場合は除外されています。
出生時に太陽が黄道十二星座のうち、どの星座の場所にいるかということを元に鑑定をするものが星座占いだと言われています。
この太陽の通り道である黄道十二星座を用いた占いが古くから続く、西洋占星術の大事なファクターであり今なお世界中で愛され、語られている星座占いの礎となっています。
十二星座とは
十二星座は小学生でも知っているほど当たり前となっていますが、
- 牡羊座
- 牡牛座
- 双子座
- 蟹座
- 獅子座
- 乙女座
- 天秤座
- 蠍座
- 射手座
- 山羊座
- 水瓶座
- 魚座
の十二種類の星座から成り立っています。
この十二星座のうち、天秤座のみ歴史が浅く他の十一星座に関してはシュメール時代(紀元前5500年〜3000年前)から人々に認識されていたとされています。
なお、天秤座も歴史が浅いとはいえ紀元前1000年前の古くから存在をしていると言われています。(元々は天秤座は蠍座の鋏の一部だとされていたそうです。)
このようにはるか昔から歴史がある十二星座が今なお私たちの生活に密接に関わる、一般的な占いになっていることはとても驚きであり、今から何千年も前から同じ空を見て、同じように人々が自分の星座を意識していただなんてロマンチックにも感じてしまいます。
星座占いの成り立ち
星座占いは西洋占星術を簡略化(簡単)にしたものと言われています。
西洋占星術はホロスコープを用いて、鑑定対象者の生年月日はもちろん出生時間、生まれた場所の緯度と経度を使い鑑定をしていくものとなっています。
これを簡単にした生年月日のみを用いる形になったものが現在の星座占いだと言われています。
西洋占星術の方がたくさんの情報を使い、深く知ることが出来るので良いものであることは間違いないと思います。
ただ、星座占いの良い場所は手軽に出来るということが一番ではないでしょうか。
日々のちょっとしたニュース番組のワンコーナーで自分の星座の順位が上だと嬉しい気持ちになり、順位が下ならば気をつけたり、いつもより気合いを入れようと思えること自体が、とても素敵なことだと私は思っています。
ちなみに星座占いが世界中に一気に普及したのはグレゴリオ暦(太陽暦)が世に広まった頃だと言われています。
このグレゴリオ暦というのは今と同じように365日を1年とする考え方であり、これにより太陽の位置、その時の星座の場所が簡単に把握することが出来、かつ鑑定対象者の誕生日から正座を割り出すことが楽になったからだと言われているそうです。
西洋占星術との違い
深い西洋占星術との違いについては西洋占星術自体を理解しなければいけないので、難しい話になってしまいます。
なのでこのページでは掻い摘んで説明をさせてもらうと、西洋占星術というのは前の項目でも書いた通り「ホロスコープ」と呼ばれる図に鑑定対象者の情報を書き出し、その情報を元に緻密な惑星の位置を計算をした上で弾き出された星の位置での占いをします。
この点が西洋占星術が以前は学問にも通じていたことの名残と言えるでしょう。
その点、星座占いについては簡略化をされており、星座占い自体のことを「サンサイン占星術(太陽星座占い)」と呼ぶ太陽の動きから弾き出された占星術となっています。
太陽の動きからということなので、黄道十二星座を用いた占い方になっているんでしょうね。
星座占いをまとめると
ここまでの話をまとめると、星座占いというものは元々は正座だけではなく惑星の位置やたくさんの星の情報を元に鑑定をする西洋占星術を簡略化したもの。
簡略化の内容としては、鑑定対象者の出生の時に太陽がどの星座に位置しているのかという点のみを用いた占い方法。
星座占いの歴史はとても古く、普及したのも今と同じ1年が365日だという考え方(グレゴリオ暦)が普及した頃からと言われているそうです。
手軽に占いを楽しめるものにした、いわば占いという存在を難しい学問から人々に近いカルチャーに変化させたのが星座占いなんじゃないかなと私は思っています。